あなたは「クサガメを飼っているけど、急に禁止になったらどうしよう」と思ったことはありませんか?
結論、2025年時点でクサガメは特定外来生物に指定されておらず、飼育は禁止されていません。
この記事を読むことで、現在の規制状況や将来の見通し、正しい飼育のポイントがすべてわかるようになりますよ。
ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1.クサガメは飼育禁止になるの?現在の規制状況を解説

クサガメは「特定外来生物」に指定されているのか
現時点では、クサガメは外来生物法における「特定外来生物」には指定されていません。
特定外来生物に指定されると、飼育・輸入・販売・野外への放出などが法律で禁止されます。
クサガメはこのリストには含まれていないため、ペットとして飼うことや、適切な範囲での譲渡・販売も法的に可能です。
ただし、クサガメとハナガメの交雑種(いわゆる「ウンキュウ」)は、すでに特定外来生物に指定されている点に注意が必要です。
交雑種の判別は見た目だけでは難しいこともあるため、購入時にはお店で由来を確認しておくと安心です。
現在のクサガメの飼育・販売・輸入に関するルール
現状、クサガメ単体については飼育・販売・輸入のいずれにも特別な許可は必要ありません。
そのため、ペットショップやインターネット通販でも比較的手に入りやすい種類です。
一方で、各自治体が独自に「特定動物」や条例で規制をかけているケースもあるため、お住まいの地域のルールも確認しておくと良いでしょう。
特に、川や池などの野外で個体を採集する場合は、地域によって採集禁止や許可制になっていることがあります。
飼育を始める前に、購入先と地域の両方のルールを把握しておくことをおすすめします。
今後規制が強化される可能性はあるのか
クサガメは日本の生態系に定着した外来種として認識されており、将来的に規制対象となる可能性は否定できません。
実際に、同じく身近な外来種であったミシシッピアカミミガメ(通称ミドリガメ)は、2023年に「条件付特定外来生物」に指定された経緯があります。
クサガメについても、在来種であるニホンイシガメとの競合・交雑が問題視されており、段階的に規制が検討される可能性は十分に考えられます。
もっとも、これはあくまで将来の可能性であり、現時点で確定した規制スケジュールがあるわけではありません。
不安な方は、後述する環境省の公式情報を定期的に確認する習慣をつけておくと安心です。
規制対象になった場合、すでに飼っている人はどうなるのか
過去の条件付特定外来生物の指定例では、指定前から適正に飼育していた個体については、一定の手続きを行うことで飼育を継続できる「経過措置」が設けられることが一般的です。
たとえばミシシッピアカミミガメの場合も、指定前から飼っていた個体は、申請をすれば終生飼育が認められています。
つまり、仮にクサガメが将来規制対象になったとしても、今すぐ手放す必要が出てくる可能性は低いと考えられます。
大切なのは、急な制度変更にも対応できるよう、普段から最新情報をチェックしておくことです。
慌てて野外に放してしまうことだけは、絶対に避けるべき行動だと心に留めておきましょう。
2.クサガメが規制対象として注目される理由

外来種としてのクサガメの位置づけと生態系への影響
クサガメはもともと中国や朝鮮半島を中心に分布していた種で、ペットとしての輸入や放流によって日本国内に広がったとされています。
現在では関東から九州にかけて、河川や池で野生化した個体が多数確認されています。
野生化したクサガメは、エサや生息場所をめぐって在来の生物と競合し、生態系のバランスに影響を与える存在として注目されています。
そのため、環境省の資料などでも、注意が必要な外来種として取り上げられることがあります。
ニホンイシガメとの交雑問題
クサガメに関する最も大きな懸念の一つが、日本固有種であるニホンイシガメとの交雑です。
交雑が進むと、ニホンイシガメ本来の遺伝的な特徴が失われ、純粋な個体が減少してしまうおそれがあります。
| 項目 | クサガメ | ニホンイシガメ |
|---|---|---|
| 分布 | 外来種(中国・朝鮮半島原産) | 日本固有種 |
| 甲羅の特徴 | 滑らかでドーム状 | やや扁平で縁がギザギザ |
| 主な懸念 | 交雑・競合による生態系への影響 | 交雑による遺伝的多様性の減少 |
この交雑問題は、クサガメ単体の規制だけでなく、交雑種が先行して特定外来生物に指定された背景にもつながっています。
野外への放出が引き起こす問題
「大きくなって飼えなくなったから」と野外に放してしまうケースが、外来種問題を深刻化させる大きな原因の一つです。
放されたクサガメは野外で繁殖し、世代を重ねることでさらに生息域を広げてしまいます。
- 在来種との競合が進む
- 交雑による遺伝的な影響が広がる
- 一度広がった生息域を元に戻すのは非常に難しい
このように、一人の「放出」が地域全体の生態系に影響を及ぼす可能性があるため、絶対に避けるべき行為です。
他の規制対象種(ミシシッピアカミミガメなど)との違い
すでに条件付特定外来生物に指定されているミシシッピアカミミガメと比較すると、クサガメはまだ法的な規制対象に至っていないという違いがあります。
ただし、両者は「輸入されたペットが野外で定着し、在来種に影響を与えている」という構造がよく似ています。
そのため、クサガメも今後同じ道をたどる可能性があるとして、注意深く見守られている状況だといえます。
3.クサガメを正しく飼育するためのポイント

クサガメの基本的な飼育環境と必要な設備
クサガメは水中と陸地の両方を行き来する「半水棲」のカメなので、水場と陸場(甲羅干しスペース)の両方がある飼育環境が必要です。
成長すると甲長20センチを超えることもあるため、最終的なサイズを見越した大きめの飼育容器を用意しておくと安心です。
- 水を入れる飼育容器(プラスチックケースや爬虫類用ケージなど)
- 甲羅干しができる陸地スペース
- 紫外線を浴びるためのUVライトまたはバスキングライト
- 水温・気温を保つためのヒーター
- 水質を保つための濾過フィルター
これらの設備をあらかじめ揃えておくことで、急なトラブルを防ぎやすくなります。
エサや水質管理など日々の飼育の注意点
クサガメは雑食性で、市販のカメ用人工フードを中心に、煮干しや野菜などを組み合わせて与えるのが一般的です。
水質の悪化は病気の原因になりやすいため、フィルターを使っていても定期的な水換えが欠かせません。
特に夏場は水が傷みやすいので、こまめなチェックを心がけましょう。
冬場は気温が下がると冬眠状態に入ることがありますが、体調や環境によっては無理に冬眠させない方が安全な場合もあります。
不安な場合は、爬虫類の診察に対応している動物病院に相談すると良いでしょう。
大きくなった時のサイズと終生飼育の心構え
クサガメは小さく可愛らしい姿で販売されていることが多いですが、最終的にはオスで甲長20センチ前後、メスで30センチ近くまで成長することがあります。
また、寿命も20年から、長い場合は40年に達することもあると言われています。
つまり、クサガメを飼うということは、長期間にわたる責任を持つということでもあります。
飼い始める前に、将来のサイズや必要なスペース、長期的な世話の負担までイメージしておくことが大切です。
絶対にしてはいけない「野外への放出」
どのような事情があっても、飼育しているクサガメを野外に放すことは絶対に避けてください。
前述のとおり、放出は在来種との競合や交雑を引き起こし、生態系全体に影響を与える可能性があります。
「自然に還してあげたい」という気持ちが、結果的に環境を傷つけてしまうことにつながるため、注意が必要です。
どうしても飼育を続けられない事情がある場合は、次の項目で紹介する相談先を活用しましょう。
将来規制された場合に備えてできる準備
将来クサガメが規制対象になった場合に備えて、今のうちからできる準備もあります。
- 購入した時期や入手先の記録を残しておく
- 飼育開始時の写真や記録をとっておく
- 環境省や自治体からの情報を定期的に確認する習慣をつける
こうした記録は、将来「経過措置」の手続きが必要になった場合に、適正な飼育を証明する材料として役立つ可能性があります。
特別なことをする必要はありませんが、日頃からの備えが安心につながります。
4.クサガメの飼育に関するよくある疑問

クサガメは今から新しく飼い始めても大丈夫か
2025年時点では、クサガメは特定外来生物に指定されていないため、新たに飼い始めること自体は法的に問題ありません。
ただし、20年から40年という長い寿命を考えると、最後まで責任を持って飼える環境かどうかをよく検討することが大切です。
将来的な規制の可能性も踏まえ、購入時の記録を残しておくと安心です。
飼えなくなった場合の正しい引き渡し先はあるか
やむを得ず飼育を続けられなくなった場合は、まず知人や爬虫類専門店、譲渡サイトなどでの引き取り先を探すのが基本です。
自治体によっては、ペットの相談窓口や保健所が情報提供をしている場合もあります。
絶対に野外へ放すことだけは避け、責任を持って次の飼い主を探す努力をしましょう。
クサガメの寿命はどのくらいか
クサガメの寿命は一般的に20年前後とされていますが、飼育環境によっては30年から40年生きることもあると言われています。
これは犬や猫よりもはるかに長い期間であり、ライフステージの変化(独立、引っ越し、結婚など)も見据えた飼育計画が必要です。
長寿であることを前提に、無理のない範囲で飼育を始めることをおすすめします。
規制に関する最新情報はどこで確認できるか
クサガメに関する規制の動向は、環境省の外来生物法に関する公式情報で随時公表されています。
民間サイトの情報だけでなく、定期的に公式情報を確認することで、不正確な情報に振り回されずに済みます。
特に規制の検討段階に入った場合は、パブリックコメントの募集など公式な手続きを通じて情報が公開されるため、こうした機会も活用すると良いでしょう。
まとめ
- クサガメは2025年時点で特定外来生物には指定されておらず、飼育・販売・輸入は禁止されていない
- クサガメとハナガメの交雑種(ウンキュウ)はすでに特定外来生物に指定されている
- ニホンイシガメとの交雑や在来種との競合が問題視され、将来規制される可能性はゼロではない
- 過去の事例では、規制前から飼っていた個体には経過措置が設けられることが多い
- 飼育には水場と陸地の両方を備えた環境、UVライト、ヒーター、フィルターなどが必要
- クサガメは甲長20〜30センチ前後まで成長し、寿命は20〜40年に及ぶこともある
- 飼えなくなっても野外への放出は絶対に避けるべき行動である
- 将来の規制に備え、購入記録や飼育記録を残しておくと安心
- 最新の規制情報は環境省の公式発表で確認するのが確実
クサガメは正しい知識を持って向き合えば、長く家族の一員として暮らせる魅力的なカメです。
不安な気持ちもあるかもしれませんが、今回ご紹介したポイントを踏まえれば、きっと安心して付き合っていけるはずです。
これからも大切なパートナーとして、温かく見守ってあげてください。
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