中学生の身長が伸びない理由と対策【成長期を逃さないための完全ガイド】

中学生の身長が伸びない理由と対策【成長期を逃さないための完全ガイド】

あなたは「中学生なのに身長が全然伸びない」と悩んだことはありませんか?

結論、中学生の身長が伸びない理由は遺伝や生活習慣、ホルモン分泌など様々な要因が関係しています。

この記事を読むことで身長が伸びない原因と具体的な対策方法がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。

1.中学生の身長が伸びない主な理由

1.中学生の身長が伸びない主な理由

遺伝や体質による影響

身長の個人差の約8割は遺伝的要因によるものだと報告されています。

両親の身長が低い場合、お子さんも低身長になる可能性があります。

これを「家族性低身長」といい、病気ではありませんが遺伝的に身長が伸びにくい体質です。

最終身長の予測計算式は以下の通りです。

  • 男子=両親の身長の平均+6.5cm
  • 女子=両親の身長の平均-6.5cm

ただし、遺伝だけで全てが決まるわけではありません。

残りの2割は生活習慣や環境によって左右されるため、適切な対策を取ることで身長を伸ばせる可能性があります。

成長ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌不足

成長ホルモンは骨の成長に欠かせないホルモンです。

このホルモンの分泌量が少ないと、身長の伸びが悪くなります。

成長ホルモンは主に睡眠中の深い眠りの時に分泌されるため、睡眠不足が続くと分泌量が減少してしまいます。

また、甲状腺ホルモンの分泌量が少ない場合も身長の伸びが著しく悪くなります。

橋本病と呼ばれる自己免疫性甲状腺炎に伴う甲状腺機能低下症では、幼児期から学童期に身長の伸びが少なくなり、肥満傾向や学業不振も見られることがあります。

適切な治療を受けずにいると脳に悪影響を及ぼす恐れもあるため、早期発見・早期治療が重要です。

思春期早発症(早熟)による骨端線の早期閉鎖

周りの子どもと比べてずば抜けて身長が高い場合は、思春期早発症(早熟)の可能性があります。

早熟の子どもは、性ホルモンが早い時期に分泌されてしまうため、一時的には身長が伸びますが骨端線も早く閉じてしまいます。

その結果、最終的な身長は低くなってしまう可能性があるのです。

早熟になりやすい子どもの特徴として最も多いのが肥満です。

肥満気味の子どもの身体が成熟しやすいのは、皮下脂肪にある酵素が骨の成長を促すことが原因です。

また、成長ホルモンは肥満になると分泌量が減ってしまうため、ますます身長が伸びない事態が起こりかねません。

生活習慣の乱れが成長を妨げている

身長を伸ばすためには、バランスの良い食事十分な睡眠適度な運動が必要です。

これらの生活習慣が乱れると、成長に必要な栄養が不足したり、成長ホルモンの分泌が減少したりします。

特に中学生は、部活や塾で忙しく、睡眠時間が不足しがちです。

夜遅くまでスマートフォンを使用することで睡眠の質が低下し、成長ホルモンの分泌が妨げられます。

また、朝食を抜いたり、インスタント食品やスナック菓子ばかり食べたりすると、身体をつくる材料が不足してしまいます。

ストレスや精神的な問題

ストレスにより成長ホルモンの分泌が阻害されると、低身長になる恐れがあります。

学校での人間関係や勉強のプレッシャー、家庭環境などが原因でストレスを抱えると、自律神経のバランスが乱れます。

自律神経のバランスが崩れると、睡眠の質が低下し、成長ホルモンの分泌も減少してしまいます。

情緒的・精神的な環境も成長に大きく影響するため、お子さんの様子をよく観察し、必要に応じてサポートすることが大切です。

2.中学生の成長期の特徴と身長の伸び方

2.中学生の成長期の特徴と身長の伸び方

男子と女子の成長ピークの違い

成長のピークは男子で13歳、女子で11歳が一般的です。

多くの場合はこのぐらいの時期を境に、身長の伸びが減っていきます。

男子の場合、中学生になってからが成長スパートの本番です。

中学3年間で平均15.5cm伸びるというデータもあり、個人差はありますが大きく成長する時期といえます。

女子の場合は、生理のはじまりが身長ストップのサインといわれることもあります。

初潮を迎えると身長の伸びが鈍化する傾向があるため、初潮前の時期が特に重要です。

骨端線が閉じるタイミングと身長の関係

身長の伸びは、骨の両端にある軟骨「骨端線(こったんせん)」が成長することで起こります。

骨端線が閉じたときに身長の伸びも止まります。

一般的に骨端線は、男子16歳前後女子15歳前後で固まってしまいます。

ただし、個人差があるため、人によっては20歳くらいでも骨端線が固まらずに身長が伸びることもあります。

中学生時代は、骨端線を成長させる最後の時期といえるため、この時期に適切な生活習慣を整えることが非常に重要です。

骨端線の状態は、医療機関でレントゲンを撮ることで確認できます。

思春期遅発症(オクテ)の子どもの特徴

身長の伸びがほぼ止まる年齢を越しても伸びているのは、思春期の出現が遅い「オクテ」です。

思春期遅発症は低身長で医療機関を訪れる患者の20〜40%に見られ、決して稀なものではありません。

「オクテ」には2つのグループがあります。

  • 身長はそれほど低くなく思春期発来だけ遅れているもの
  • 身長も低い(標準身長に対して10cm近く低い)もの

父母の一方にこの傾向が見られる率は60〜90%といわれています。

ただし、思春期以前に「オクテ」になるかどうか診断する方法は現在の医学ではありません。

身長が低い「オクテ」の中には、成長ホルモンが不足しているために思春期発育が遅れている例もあるため、専門医の診察を受けることが大切です。

1年間の身長の伸びが少ない時の判断基準

最近1年間の伸びがほとんどない場合は、骨端線が固まりつつある可能性があります。

中学1年から中学2年で1cm程度しか伸びなかった場合、成長が鈍化している可能性が高いです。

ただし、骨端線が完全に固まっていなければ、その後も身長が伸びる可能性はあります。

標準の成長曲線から大きく外れている場合や、1年間で3cm未満しか伸びない状態が続く場合は、一度専門医に相談することをおすすめします。

医学的に低身長と判断される基準は、同性同年齢の平均身長に対して-2.5SD(標準偏差)を下回る場合です。

3.中学生が身長を伸ばすための生活習慣

3.中学生が身長を伸ばすための生活習慣

タンパク質を中心としたバランスの良い食事

身長を伸ばすために最も大切な栄養素はタンパク質です。

タンパク質は骨の原料となり、成長ホルモンの合成にも必要なアミノ酸を含んでいます。

タンパク質が豊富な食品は以下の通りです。

  • 肉類(牛肉、豚肉、鶏肉)
  • 魚類(サケ、サバ、イワシ)
  • 大豆製品(納豆、豆腐)
  • 乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)

特に朝食で卵や納豆を食べると、体温が上がりやすく成長に効果的です。

ただし、タンパク質だけを摂れば良いわけではありません。

カルシウムビタミンD亜鉛マグネシウムなども骨の成長に欠かせません。

また、炭水化物が不足すると、タンパク質がエネルギー源として使われてしまい身長を伸ばすことに使われなくなります。

ごはんを主食として、よく噛んで食べることで胃腸が鍛えられ、栄養の吸収率も高まります。

年齢別の適正な睡眠時間の確保

中学生に必要な睡眠時間は8〜11時間とされています。

National Sleep Foundationのデータによると、14歳以降は8時間で足りますが、13歳以下であれば8時間では少し睡眠時間が足りません。

成長ホルモンは、入眠後すぐに訪れるノンレム睡眠の中でも、特に就寝から約90分以内に迎える深い眠りで最も多く分泌されます。

この時間帯に分泌された成長ホルモンが、骨や筋肉の発達をサポートし、身長の伸びを後押しします。

理想的には、朝6時半〜7時に起きる場合、21時半〜22時には就寝することが望ましいです。

毎晩同じ時間に寝ることで体内時計が整い、深い睡眠が得られやすくなります。

夜更かしや生活リズムの乱れは、成長ホルモンの分泌量を減らす原因になります。

縦方向の負荷を意識した運動習慣

適度な運動は、骨に刺激を与えて成長を促します。

特に縦方向の負荷がかかる運動が骨の成長に効果的です。

おすすめの運動は以下の通りです。

  • バスケットボール
  • バレーボール
  • ジャンプ運動
  • 縄跳び
  • ランニング

ただし、過度な運動は逆効果になる可能性があります。

練習量や強度が高く回復が追いつかない状態(オーバーワーク)では、エネルギーが回復に使われてしまい成長に使われません。

筋肉痛や疲労感がある時は練習強度を軽くしたり、完全休養日を作ったりすることが大切です。

また、高負荷の筋トレは骨端線に損傷を与える恐れがあるため、中学生の間はダンベルやマシンを使った筋トレは避け、自重トレーニング(スクワット、プランクなど)をおすすめします。

寝る前2時間のスマホ使用を控える

就寝の2時間前からはスマートフォンやタブレットの使用を控えることが重要です。

モニターから発せられるブルーライトが睡眠に悪影響を及ぼすからです。

寝る前に照度の高い光を浴びると、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌が抑制され、眠りが浅くなります。

その結果、深い睡眠が得られず、成長ホルモンの分泌量も減少してしまいます。

中学生は、友人関係の多くをSNSで維持しているため、スマホを手放すのは難しいかもしれません。

しかし、身長を伸ばしたいのであれば、寝る前のスマホ使用を控える習慣をつけることが大切です。

寝室にスマホを持ち込まない、充電は別の部屋で行うなどのルールを決めると良いでしょう。

肥満を防ぐ適切な食事管理

肥満は早熟を引き起こし、最終的な身長が低くなる原因となります。

肥満気味の子どもは、皮下脂肪にある酵素が骨の成長を促し、身体が成熟しやすくなります。

また、成長ホルモンは肥満になると分泌量が減ってしまいます。

文部科学省の調査では、肥満傾向にある子どもの数は30年前と比べて2〜3倍に増えており、17歳までの子どもの10人に1人は肥満というデータがあります。

肥満を防ぐポイントは以下の通りです。

  • 脂質の多い肉類の食べ過ぎに注意する
  • スナック菓子やインスタント食品を控える
  • 清涼飲料水を飲み過ぎない
  • 野菜や果物をしっかり摂る
  • よく噛んでゆっくり食べる

成長期の子どもは食欲旺盛になりますが、好きなものを好きなだけ食べさせる食習慣は考えものです。

バランスの良い食事を心がけましょう。

4.医療機関を受診すべきケースと治療法

4.医療機関を受診すべきケースと治療法

低身長の医学的な基準

医学的に低身長と判断されるのは、同性同年齢の平均身長に対して-2.5SD(標準偏差)を下回る場合です。

例えば、中学1年生男子の場合、平均身長が約152cmですので、-2.5SDは約140cm以下となります。

この基準を下回る場合、何らかの原因によって成長ホルモンなどの分泌が妨げられている可能性があるため、小児科にて検査されることをおすすめします。

また、以下のような場合も医療機関の受診を検討しましょう。

  • 1年間で3cm未満しか伸びない状態が続く
  • クラスで常に一番前または一番小さい
  • 標準の成長曲線から大きく外れている
  • 両親の身長から予測される最終身長を大きく下回りそう

成長ホルモン治療が必要な場合

成長ホルモンの分泌が不足していることで低身長となっている場合、成長ホルモン治療が行われます。

治療の対象となるのは以下のような場合です。

  • 成長ホルモン分泌不全性低身長症
  • ターナー症候群
  • プラダーウィリー症候群
  • 軟骨無(低)形成症
  • SGA性低身長症

成長ホルモン治療は、骨端線が閉じる前の時期に行う必要があります。

治療が早ければ早いほど効果が高いため、低身長に気づいた時は根拠もなく高校生になるまで身長が伸びると思わず、早めに専門医の診察を受けることが重要です。

ただし、成長ホルモンの分泌が正常な場合は、成長ホルモン治療の対象にはなりません。

骨端線の検査で成長可能性を確認する方法

自分にあとどのくらい身長が伸びる可能性があるのかを知るには、骨端線の検査が有効です。

骨端線は皮膚の上からではわからず、医療機関でレントゲンを撮って確認する必要があります。

検査では、手のレントゲン画像から骨の成熟度を判定し、現在の骨年齢や今後の成長可能性を評価します。

専門医療機関では、以下のような検査を行います。

  • 身長・体重測定
  • 手のレントゲン撮影(骨年齢の判定)
  • 血液検査(成長ホルモンや甲状腺ホルモンの測定)
  • 成長曲線の分析

これらの検査により、お子さんの身長の状態を医学的に評価することが可能です。

専門医に相談するタイミング

以下のような状況に該当する場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。

  • 周りの子どもと比べて極端に身長が低い
  • 1年間の身長の伸びが3cm未満
  • 成長曲線から大きく外れている
  • 思春期の兆候が見られるのに身長が低い
  • 逆に思春期の兆候が早すぎる(早熟の疑い)

受診する際は、母子手帳発育記録表を持参すると、過去の成長の経過を確認できるため診断に役立ちます。

あらかじめ予約診療として行くのが良いでしょう。

専門医は、詳しい検査を行った上で、必要に応じて適切な治療方針を提案してくれます。

低身長に気づいたら、早めの相談が大切です。

まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • 中学生の身長が伸びない理由は遺伝(8割)、生活習慣、ホルモン分泌、早熟、ストレスなど様々な要因がある
  • 成長ピークは男子13歳・女子11歳で、骨端線が閉じる男子16歳・女子15歳前後までが勝負の時期
  • 身長を伸ばすにはタンパク質を中心としたバランスの良い食事が重要
  • 中学生に必要な睡眠時間は8〜11時間で、寝る前2時間のスマホ使用は控えるべき
  • 縦方向の負荷を意識した運動が効果的だが、過度なトレーニングは逆効果
  • 肥満は早熟を引き起こし最終身長が低くなる原因となるため適切な食事管理が必要
  • 1年間で3cm未満しか伸びない場合や医学的な低身長基準に該当する場合は専門医への相談が必要
  • 骨端線の検査で成長可能性を確認でき、早期の対応が重要
  • 成長ホルモン治療が必要なケースもあるため早めの受診が効果を高める
  • 生活習慣を整えることで遺伝以外の2割の要因を改善し身長を伸ばせる可能性がある

中学生の今が、身長を伸ばす最後のチャンスかもしれません。

諦めずに、今日からできることを一つずつ実践していきましょう。

あなたの成長を心から応援しています。

関連サイト

厚生労働省 – 健康日本21

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